今までの感謝の気持ちを込めて

三浦春馬さんとの出会いは2007年の秋に公開された、映画「恋空」でした。

 

当時原作ファンだった私は春馬さんの演技に惹かれ、また同じ時期に番宣で出演されていた「メレンゲの気持ち」でゆずさんからサインを頂き涙を流しながら喜んでいた姿に惹き付けられました。

 

私が芸能人の方を好きになったのはこれが初めてでした。

 

当時の私の熱量は良い思い出で、春馬さんが掲載されている雑誌があれば書店で片っ端から立ち読みし、表紙であれば必ず購入。出演しているCMが放映される番組を把握し、毎週CMを見られるようにリモコンを操作。次回の出演作が決まる度に友人に宣伝して回り、舞台やイベントの現場にも同伴してもらいました。

 

特に「君に届け」の全国舞台挨拶の際には、友人名義で当選し、矯正歯科のクリティカルな予約を無理に変更して会いに行ったことを今でも覚えています。

 

春馬さんが北海道に来られる度、同じ陸にいることを幸せに思っていて、高校時代、勉強しか取り柄がないと思っていた私の生き甲斐は間違いなく春馬さんでした。

 

それから、たくさんの出会いを与えてくれたのも、春馬さんです。

 

春馬さんをはじめとするアミューズ若手俳優さんのファンの方々とSNSを通じて仲良くさせていただき、その方々から広がった縁にも恵まれました。

 

春馬さんに出会っていなければ、きっと私は今とは別の生活を送っていたと思います。

 

それから、たくさんの素晴らしい景色も見ることができました。

 

佐藤健さんとの二人旅DVD「HT」で見せてくれたニューヨークの景色は、今でも私の憧れですし、昨年夏に観た「キンキーブーツ」でのスタンディングオベーションは今でも思い出すたびに胸が熱くなります。

 

最後に春馬さんに会えた年末のコンサートでは、シンシア・エリヴォさん、マシュー・モリソンさんと数々のミュージカル曲を英語で歌唱されていて、私はミュージカルの世界観と春馬さんの努力の積み重ねに圧倒されました。

 

私一人では絶対に出会うことができなかったたくさんのモノに出会わせてくれて、世界を広げてくれてありがとうございました。

 

この世界からいなくなってしまったという実感はまだ沸かないのですが、きっとこの世界での生を全うできたのだと信じて、私の気持ちに折り合いをつけるため、思いを綴らせていただきます。

 

今まで本当にお疲れ様でした。どうかゆっくりと休んでください。

 

心よりご冥福をお祈り申し上げます。